ネットワークを設定しよう!!

設定ファイルの書き換えを行ったら、変更された内容をシステムに反映させる必要があります。

一番はっきりした方法は、 reboot コマンド でシステムごと再起動してしまうことです。しかし、この方法はお勧めしません。
なぜなら再起動には少なくとも数十秒はかかりますから、設定に間違いがあって、何度も再起動していると結構イライラするからです。

というわけで、システムのネットワーク機能だけを再起動する方法をお勧めします。
具体的には、 “/etc/init.d/network” というネットワーク制御用 スクリプト ファイルを “restart” オプションで実行します。
[poweredge@web1 ~]$ su -Enter Password: ”root”のパスワードを入力します。 <Enter> [root@web1 ~]# /etc/init.d/network restart<Enter>
. . . 中略(メッセージが表示されます) . . .
[root@web1 ~]#
この方法であれば、ものの数秒で設定が反映されますから、試行錯誤でネットワーク設定を行う場合でもイライラすることはありません。
スクリプトが上のように正常に実行できたら、動作確認をしましょう。
単純なネットワークの動作確認であれば ping コマンドで充分です。任意の ユーザーアカウント で ログイン して、 プロンプト から、次の IPアドレス に ping を実行してください。
1.”127.0.0.1″ ... ループバックアドレス の確認
2.”192.168.100.11″ ...自ホストのNICへの接続確認
3.”192.168.100.1″ ...ルーターへの接続確認
4.” ISP の DNSサーバー ” ... WAN 空間への接続確認
“/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0” と “/etc/sysconfig/network” が正しく記述されていれば、どれも問題なく パケット が返ってくるはずです。返ってこないときは、これらの設定ファイルの内容をもう一度見直してください。
更に、次の ホスト名 に ping を実行してください。
5.”localhost.localdomain” ...ループバックアドレスの名前解決の確認
6.”localhost” ...ループバックアドレスの名前解決の確認
どちらも “127.0.0.1” からパケットが返ってくることを確認してください。 “unknown host [ホスト名]” と表示されてコマンドが実行されないときは、 “/etc/host.conf” の設定か、 “/etc/hosts” のループバックアドレスの記述に間違いがあります。
7.”web1.obenri.com” ...自ホストの名前解決の確認
8.”web1″ ...自ホストの名前解決の確認
どちらも “192.168.100.11” からパケットが返ってくることを確認してください。 “unknown host [ホスト名]” と表示されてコマンドが実行されないときは、 “/etc/host.conf” の設定か、 “/etc/hosts” の “192.168.100.11” の部分の記述に間違いがあります。
9.”www.yahoo.co.jp” ...WAN空間での名前解決の確認
“/etc/resolv.conf” に記述されている DNSサーバー のIPアドレスの記述に誤りがあるか、そのDNSサーバーが動作していません。記述に誤りがない場合は、 ISP の都合でDNSサーバーが変更になっているかもしれませんので、ISPに確認してみてください。

以上の確認ができたら、ネットワークの設定は完了です。